羊田六色のブログ

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文學界新人賞にむけて推敲

 名古屋のいいところの一つはコメダがいっぱいあるところだ。椅子がふかふかで居心地がいい。コーヒーは喫茶店なのにいまいちだが、小倉トーストはばつぐんに美味しい。小倉あんがまず違う。

 僕はコメダで趣味の小説づくりをやることが多い。今日は、文學界新人賞の締め切りがもうすぐなので、それに出す小説の推敲をおこなった。もう何度目の推敲か覚えていない、それでも赤を入れるところはたくさんあった。特に説明が二重になっている事が多く、打消し線を引くことが多かった。

 僕は僕の小説が好きだ。しかし、気に入らない部分もある。一つ上げるとするなら、話が訓話臭いところだ。小説が正解に向かって動いている感じ、とでも言えば良いのか。登場人物に正解に向かうよう作者が説得しているような、作為の臭いがする。ここまで書いて、自然じゃない、と言ったほうが良いと気がついた。これは次の推敲で気をつけよう。

 この嫌な臭いは書き続けるうちに薄れてきたように思う。まだ小説を書き始めて五年ほどだが、成長を実感できて嬉しい。小説書きは成果物があるから、こういう発見があって楽しい。

 五大文芸誌の新人賞にはたいてい全て応募しているが、今まで一次審査すら突破したことはない。それでも、今日推敲したこの小説で賞をものにし、一気にプロ小説家の階段を駆け上る、という期待を僕はしている。