羊田六色のブログ

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文學界新人賞にむけて推敲2

 雨の日は辛い。頭も重いし、億劫さも出てくる。いつもの日曜日なら昼頃には外に出るが、今日はずっと家にこもりっぱなしだった。本当は文學界新人賞に出す小説の推敲をして、遊戯王のデッキを作って、積読を消化するつもりだった。しかし、実際は寝転んでスマホをいじっているうちに夜まで過ごしてしまった。

 日が落ちてから、小説の推敲だけでもやらねばと作業を始め、ついさっき修正を終えた。今回は、誰がセリフを言っているのか、に注目して赤を入れた。読み直してみると誰が言っているのかわからないところがいくつかあった。

 誰が言っているのかわからないところは加筆することで修正をした。誰々が言った、という表現を使うのもいいが、あまり使いすぎるとテンポが悪くなる。そこで発言する理由を考え、それを表現することに気をつけた。

 セリフと地の文の並びを意識的に変えるだけで文章の出来がよくなった。そして、案外意味は変わらなかった。僕はよくセリフの後に、だれの発言だった、と書くことが多いようだ。自分では誰の発言か示唆しているように思っていたのだろうが、実際は返って誰の発言なのかわかりにくくなっていた。僕には映像で考える質があるようだ。セリフを聞いて、その後に発言者の顔に注目する、と想像してそのまま文章にしていた。こうするとセリフの後に発言者が出てくるのはおかしくないように見える。しかし、それは発言者の声色のない文章の世界では不親切で、おかしなシーンを見せてしまうことになる。

 話は変わるが、最近になって時代小説やSF小説を読んでみたいと思うようになった。もちろん興味があってのことだが、勉強になりそうだという不純な思いもある。これらに出てくるモノには現代人にはわからないのもある。それが常識な小説の中でどう現代人にわかるように説明するのか学びたい。黒後家蜘蛛の会が好きなのでアイ・ロボットを買ってみようか?