羊田六色のブログ

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文学新人賞の略歴は書くのが難しい

 群像新人文学賞に応募した。いわゆる、五大新人文学賞に僕は応募を続けている。どの新人賞でも応募の際には自作と自分の詳細を書いたシートが必要になる。その項目の一つに作者略歴というものがある。いつもこれに何を書くのか悩む。

 作者略歴の項目にはカッコで「出身地・筆歴など」と注釈が入っている。出身地を書くのは容易い。しかし、筆歴となると困ってしまう。なにか文学賞でも取っていればそれを書けばいいのだろうが、僕は一次選考落ち以外体験したことはない。じゃあ、その落選歴を書けばいい、とは言えない。そもそも、一次落ちなんて誰が興味あるだろうか。それに、本音を言えばそんなものを書くのは惨めに感じる。だから、書かない。そうして、いついつから小説を書き始めました、なんていう必要のない文章を書いてしまう。

 作者略歴の注釈は応募する賞によって違う。学歴・職歴を書くこと勧めているところもある。これを書くのも僕は辛い。なぜなら、大学は中退、その後職を転々としてプログラマになったが、それも今年退職してしまったからだ。筆歴より書けることは多いが、こんな内容では挫折歴になってしまう。しかし、無いよりは書いたほうが良いと思い、それらを書いている。特に今は無職で職業欄に書ける名詞もない。せめて求職活動をしており仕事につく意思があることだけでも主張しておきたい。

 もういっそ略歴をどこかに保存しておきたい。マークダウンで書いてGitで管理するか。