羊田六色のブログ

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遊戯王の戦闘について

 遊戯王とはどんなゲームか? 僕の答えは「モンスターを召喚して戦わせ合うゲーム」だ。遊戯王のルールは複雑になってしまったが、戦闘でモンスターやプレイヤーを倒す、というところだけは変わっていない。

戦闘の概要

 遊戯王の戦闘は実にシンプルだ。攻撃力または守備力を比べて高いほうが勝ち、低い方は負ける。この時、攻撃力と守備力のどちらを参照するかやプレイヤーへのダメージの発生、敗北したモンスターの処理、などは表示形式によって変わる。ただ、ここではその詳細には入らない。
 戦闘はモンスターカードでしか行えない。遊戯王には他に魔法カードと罠カードがあるが、それらで戦闘することはできない。これは大きな違いだ。例えば、場に残って効果を及ぼし続けるカードが合ったとする。そのカードがモンスターであれば戦闘で除去することが可能だ。しかし、魔法・罠の場合、戦闘できないので戦闘で除去することが出来ない。つまり、魔法。罠はモンスターよりも除去しづらい。そのため、カードを除去する際に魔法・罠は優先的に選んでいく定石がある。

アドバンテージと戦闘

 カードゲームにはアドバンテージという考え方がある。アドバンテージは一言で説明しづらいが、消費したものとその結果得たものを比べた結果と言えるだろう。例えば、魔法カードで相手のモンスターを破壊した時、アドバンテージは1枚消費して1枚消費させたので、変化していないと考える。
 アドバンテージを増やすと、自分の消費より相手の消費が多くなるので、相手より使えるカードが多くなるなど、より有利にゲームを勧めることができる。しかし、アドバンテージの範囲はカードの枚数だけではない。例えば、相手のライフポイントを0にできるならカードの消費を抑えようと考えるのはナンセンスだ。こういう時にはライフアドバンテージなどという。遊戯王の場合、デッキによって墓地にあるカードが重要になることがある。その場合は墓地アドバンテージというものを考えることもある。

 さて、それを踏まえて戦闘を見てみる。単純な攻撃表示カード同士の戦闘を考えよう。戦闘し、攻撃力を比べて、敗北したモンスターが破壊され墓地に送られる。ここで戦闘の勝者にはカードの消費はなく、敗者はカードを1枚消費している。こうみると戦闘のアドバンテージの稼ぐ力はとても強いのがわかる。

戦闘によるアドバンテージの低下を抑える

 ゲームを有利に進めたい場合、自分が得られるアドバンテージを最大化して、失うアドバンテージは最小化することをするといい。戦闘でアドバンテージを稼ぐにはより高い攻撃力・守備力を持つモンスターを出せばいい。しかし、敗北した際のアドバンテージの低下を抑えるにはどうすればよいだろう。

 遊戯王のシステムにはアドバンス召喚儀式召喚融合召喚シンクロ召喚、エクシーズ召喚、ペンデュラム召喚、リンク召喚とさまざまなモンスターの出し方がある。これらに共通の特徴は「複数のカードを使い能力の高いモンスターを出す」ことだ。もちろん一概には言えないし、今ではカード一枚で強力なモンスターを出す手段はある。しかし、基本の動きは全て複数枚使って強力なモンスターを一枚出すように出来ている。
 この特徴から、これらの方法で出されたモンスターが戦闘で敗北すると、通常召喚されたモンスターの敗北よりも、アドバンテージを失う。モンスターを2枚使って出しているのだから負けた時点で2枚消費させられたのと変わらないからだ。  逆に言えば、これらの召喚法を使わずにモンスターを出していれば、戦闘敗北によるアドバンテージの低下は緩やかになる。この考えで作られたデッキが、グッドスタッフだ。そのコンプセプトは、高いパワーのカードを採用し1枚で得られるアドバンテージを高め、カードの除去によるアドバンテージの低下を最小にすることだ。  とはいえ、そんな理論通りにはゲームは進まない。アドバンス召喚などで出たモンスターは召喚で出せるモンスターよりも能力が高く、戦闘でもほとんど勝つからだ。そのため、消費を抑えるだけでは勝つことは非常に難しい。

終わりに

 遊戯王の戦闘について思うことを書いた。最近の遊戯王は効果による除去が多い。しかし、デュエルの花はやっぱり戦闘にある。