羊田六色のブログ

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不動産広告が面白いって話

 ほどほどに人気の地域に実家がある。そのせいか売り主を探しているという不動産屋の広告が、郵便受けに毎日のように入っている。正直ゴミを突っ込まれている気分だ。一方で、新聞に挟まれている新しいマンションや中古の一軒家を紹介する広告は好きだ。

 売り物件の広告ほど想像力を掻き立てられるものはない。間取りを見れば新たな生活のイメージを膨らむ。もちろん、周辺地図も合わせて見る。子育て世代向けなのに部屋が少ないとか、駅近だけど坂の下に立ってるなとか、買いもしないのに文句をぶつくさ言うのが楽しい。

 昔はタワーマンションに憧れていた。特にコンシェルジュ常駐が羨ましかった。アマゾンやメルカリで注文した商品を受け取れず、再配達するのが面倒だからだ。我が家で起きている怪現象も僕にそれを羨ましがらせる。理由はよくわからないが、ずっと家にいたのに不在票だけが入っていることが多くあるのだ。これが再配達でも幾度と起きるのでストレスがたまる。

 今はタワーマンションへの憧れはない。前に高蔵寺ニュータウンに住みたいと書いたとおり、駅近でコンビニも近い賃貸マンションが良いと思っている。僕は独り身で結婚願望もないので、マンションを買って資産にする必要もない。むしろ、簡単に退去できる点で賃貸は魅力的だ。年をとれば介護を受ける必要が出てくるかもしれない。また、テレワークが流行すれば、コワーキングスペースのある地方に住む願望が生まれるかもしれない。そうして引っ越す時に賃貸なら簡単に家を処分できる。

 夢を語ったが、今の僕は実家ぐらしの子供部屋おじさんで無職だ。到底家なんて選べない。でも、高蔵寺ニュータウンで一人暮らしがしたいという思いは、求職活動を続けるモチベーションの一つになっている。