羊田六色のブログ

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添削指導サービスを受けた話

 今日も推敲。明日も推敲。明後日は投稿。

 僕が小説を書き始めて6年が経った。現代国語の内申点が2だったわりには小説が書けるようになってきたと思う。一方で、そう判断しているのは現代国語の内申点が2だった僕なので、信用に値しないとも思う。もし一次審査でも突破できれば、客観的にも小説が書けていると言えるが、僕は一度も一次審査を突破したことはない。そこで、自分のレベルを知るために僕は添削サービスを受けてみようと思った。

 初めにお願いしたのが公募ガイド社の添削指導サービスだ。2万円くらいだったと思う。Webで応募し、二ヶ月くらいで結果が帰ってきた。講評のシートはA4で2ページくらいだったはずだ。そのころの僕は一文を長くするのを好んでいた。それは止めたほうが良いというものだった。もう一つ、話に引っかかりがすくないことも指摘された。僕はこれを、ストーリーが平坦でつまらない、と受け取った。そのころの僕の書いた小説を見ると、保育園で喧嘩した話やポイ捨てをする話を書いていた。確かにインパクトがなく、また主題も汲み取りにくいものだった。この後、別の小説を別の教師の添削指導サービスに送ったが、言われたことはだいたい同じだった。

 たまたまネットサーフィンをしていて、ココナラというサイトを知った。フリーランスのプロがサービスを販売するサイトだ。もちろん、その中には小説の添削指導を行うものもあった。値段はたいてい文字数によって決まるが、公募ガイド社よりも安く設定されていた。しかし、教師の質については保証されていない。そのため、自己PRをよく読み比べて自分が納得する人にお願いしなければならない。

 一人目の方には主題の汲み取りにくさを指摘された。公募ガイド社に送った小説を加筆したものだったが、まだ良く書けていないのだとわかった。講評をもらった後に、アフターサービスとして質問に答えてくれる時間をくれたので、そこを中心に質問をした。この時から主題を冒頭で明確にすることを気をつけるようになった。

 二人目の方には別の小説を送った。今度、群像の新人賞に投稿しようと思っているやつだ。ゲームの話を書いたので、専門用語が多く、また何をやっているのかイメージできないことを指摘された。今回も質問をしながら、ゲームの専門用語やルール、プレイをあからさまに説明するように書き換えた。

 三人目は小説家ではなくライターにお願いした。説明する技術を持っていそうだったからだ。また、そのゲームを知らないということも調べて依頼した。講評で多くのわかりにくい部分をあぶり出してくれた。表現の話では実際にゲームをやっているように書いていたのだが、モンスターがいきり立っている、など想像の世界を入れるとわかりやすい、というアドバイスを頂いた。

 どの添削指導サービスでも満足する結果を得られた。しかし、勧めるならと聞かれたら、ココナラで自分にあった人に指導をお願いするのをあげるつもりだ。決め手はやはり講評をもらった後に質問を受け付けてくれるところだ。講評を見て初めて疑問に気づくことが多く合ったからだ。もちろん、ココナラのサービス全てがそうなっているわけではないし、先述の通り、講師のレベルも保証されていない。それでも、講師と受講者の距離が近いのはそれらを補ってあまりあると思う。